入手&修理 2015.10.15

2015年10月15日
柱時計 2つ目ゲット!(笑)


前回、柱時計を分解するために購入したけど、そのままで動くし油を差すだけで問題なく、また振りベラを止めているピンがすぐ抜けず、壊すのも嫌なのでそのまま使っていました。
 で、再度オークションで購入し、友人に頼んでベトナムに持って来てもらいました。

 今回のは、「すぐに止まるジャンク」(笑)

 これで、心置きなくバラせます。

 前回の分もいずれはバラすことになるだろうから、購入したのは同じメーカー「愛知時計」にしました。

 受け取り後、確認すると、確かにすぐに止まってしまいます。

2015年10月15日
数取り式


今回の物を開けてみると、仕組みが前回と違い、ボンボンを鳴らす構造が、「数取り式」(赤矢印)でした。
 この仕組みのほうが古い物らしく、良い掘り出し物を買ったのではないかと、うれしくなりました。
 (あとで、この構造の複雑さに苦しめられることになるのですが。:笑)

 ボンボンのほうのゼンマイ(青矢印)は、巻取りが出来ず、箱の中ですでに弾けていました。

2015年10月15日
取り出し。


弾けているゼンマイにタイラップで厳重に固定をして機械の取り出し。

2015年10月15日
問題点のチェック


時計がすぐ止まる原因は、見た目では良くわかりませんでしたが、赤矢印の部分にちょっとガタあり。
 前回の物よりはガタが小さいので、そのままでもいけるのかもしれませんが、どちらにしてもボンボンが鳴るようにする為にはバラさないといけないので、ここも修理してみます。
 せっかく工具も買っているので。

2015年10月15日
ビョンって・・・・


時計側のゼンマイもきちんと針金&タイラップで固定をして、正面側のプレートをはずしたんですが、巻きの負荷が解放されてしまい、ビョンって音とともに、部品が散らばり、何がどこにあったのか判らなく・・・・(笑)。

2015年10月15日
とりあえずカシメ



組み立てはさておき(笑)、まずはガタがある部分のカシメ。
 半月状のポンチで、緩んでいるところをカシメ、穴を小さくします。
 カシメ後はリューター用のキリで擦って滑らかに。

 2枚目はカシメ後。

 で、次の問題へ。

2015年10月15日
ゼンマイのストッパー


ボンボン側のゼンマイがはじけていた理由は、このゼンマイのストッパーを機能させるための針金が折れていました。赤矢印
 写真は、すでに修理した後。
 ちょっと短くなりましたが、折れた部品を取り外し、再固定。

 とりあえず、カリカリと機能しました。

2015年10月15日
組み付けると・・・・


組み付けると時計は動くようになりましたが、ボンボンの数がむちゃくちゃ。

 良く見ると、きちんと歯車が送れていません。

 色々と観察し、赤矢印の歯車が間違えていることに気づきました。

 間違えて、時計側の歯車がついていました。

 で、再分解。(笑)

2015年10月15日
今度はビヨ〜ン(笑)


歯車を入れ替えるためにバラす時、今度はタイラップ1本だけでゼンマイを固定しバラすと今度はビヨ〜ンとなって、部品飛び散り。
 ベトナムで買うタイラップは不良品が多いことを忘れてました。(笑)

 すぐに切れるやつがあるんです。

 しかも、使用しているのがゼンマイ固定用としては小さすぎ。

 前回で位置は把握したので、問題なく組み付け。
 (でも、数時間かかっていますが。:笑)

 で、試運転すると、ボンボンは問題なし。

 そして、時計がすぐに止まります。(笑)

 良く見ると、アンクルがきちんとカンギ車を送っていない。

 カンギ車をよく見ると飛び散った時に落ちて変形。

 ペンチでエイッと曲げなおしました。

 これで組みなおすと、問題なく時計は動き、そして、ボンボンが止まらない。(笑)

2015年10月15日
今度はストッパー位置


ボンボンを鳴らしながらよく観察すると、音を止めるためのストッパーとピンが回ってくるタイミングが合っていない。
 これって、ただ組めばいいだけではなく、歯車の位置をきちんと合わさなくてはいけないようです。

 数取り式って、構造が複雑なのか?

 だから、簡易的な本打ち式に変わったのか?

 簡単に書いていますが、気づくまでに2回ほど組み立てなおし、さらに数時間。(笑)

2015年10月15日
今度はまた、時計が動かない。(笑)


ボンボンがきちんと鳴るようになりましたが、またもや時計が動かない。

 で、組んで観察すると、カンギ車に変形はない。
 (無理にペンチで直したので、すこし歪んでますが。:笑)

 で、頑張って観察すると、どうもアンクル(写真)がきちんとカンギ車を回せない。

 この部品も落としたような気が・・・(笑)

 どう考えても(素人には:笑)他に原因は見当たらないので、このアンクルを適当にエイって手で曲げました。(笑)

 かなり固く、ここが曲がったとは思えないのですが、結果的に時計も動き、ボンボンもなるように。
 すごい高速で(笑)。

 これは、風切り車の抵抗がなくなっているのだろうと考え、これもクイッっと曲げると、普通の速さに。

 いろんな部品を落とし過ぎ。(笑)

 やっと、まともになりました。

 途中で何度も壊したかなっ。
 貴重な骨董品なのに。

 て思ったけど、どうにかなりました。

 落札価格1400円でしたが。(笑)

2015年10月15日
ネジが締まらない


ちなみにこの時計、何度か分解された痕跡があり、はじめの時から回しても締まらないナットが1つ。
 そんな時は、ナットをハンマーでつぶし、上からネジ穴修正。(笑)

 強引な技だし、きつく締めるとやばそうですが、とりあえず締まるように。

 あと、2か所ほど本体に固定する木ネジもきちんと締まらないので、穴に木工用ボンドを塗ってから緩くネジ絞め。

 硬化後上から絞め込めばいけました。

2015年10月15日
とりあえず、試運転。


とりあえず組んで試運転。

 2時間ほど動かし、時間のずれもないし、ボンボンもなります。

 ここまで終わらすのに3日間。

 たぶん20時間ぐらい作業したと思います。(笑)

 柱時計の分解、難しいとは思っていたけど、やはりなかなかの難関でした。

 さあ、次は3つ目?(笑)




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